非必須アミノ酸のそれぞれの効果

メリークリスマス!!

 

トレーニングと切っても切れない間柄であるアミノ酸

今回で第6回とだいぶ長編シリーズとなってしまいました(・o・)

それも今回で切りが良いので、このシリーズは一先ず終わりとなります!

(番外編として最後に必須アミノ酸「ロイシン」について単発でお話します!)

 

アミノ酸シリーズ第6回

非必須アミノ酸のそれぞれの効果

 

【アミノ酸シリーズ一覧】

第1回「必須アミノ酸とその効果

第2回「“アミノ酸スコア”と必須アミノ酸の関係

第3回“アミノ酸プール”とアミノ酸スコアの関係

第4回「運動の源!筋肉の源!『BCAAの効果

第5回「アミノ酸の王様『EAAの効果

第6回「非必須アミノ酸のそれぞれの効果」

番外編「筋肉の主原料『ロイシン』の効果

非必須アミノ酸とは

アミノ酸:”たんぱく質”を構成している最小単位の物質

➡たんぱく質を摂取し、腸管で分解されアミノ酸となり体内へ吸収されます。

 

アミノ酸は約500種類存在すると言われていますが

たんぱく質を構成するアミノ酸の種類はそのうちの20種類です。

 

体内で作ることが出来ない(合成できない)アミノ酸は9種類

 それを必須アミノ酸といいます。

体内で作ることが出来る(合成できる)アミノ酸は11種類

 それを非必須アミノ酸といいます。

非必須アミノ酸のそれぞれの効果

アルギニン:筋タンパクの合成促進・分解抑制/血管の拡張作用

➡アルギニンになる前の「シトルリン」についての効果も併せて御覧ください。

②グリシン:快眠効果/血中コレステロール低下

③アラニン:免疫力向上

④セリン:保湿効果

⑤チロシン:ストレス軽減

⑥システイン:活性酸素の除去

➡活性酸素の詳細については”こちら

⑦アスパラギン:エネルギー生産のサポート(スタミナアップ)

グルタミン:筋肉分解の抑制/消化管(胃腸粘膜)の保護/免疫力向上、/成長ホルモン分泌促進

➡グルタミンの詳細については”こちら

⑨プロリン:コラーゲン合成促進

➡コラーゲンの詳細については”こちら

アスパラギン酸:疲労回復/利尿作用(アンモニア排出)/老廃物の処理

➡アスパラギン酸の詳細については”こちら

⑪グルタミン酸:疲労回復

必須アミノ酸と非必須アミノ酸「筋肥大に有効なのはどっち?」

ある研究で、必須アミノ酸9種類と20種類のアミノ酸(非必須アミノ酸含めた)を同量に飲み比べた時

必須アミノ酸9種類の摂取の方が筋肥大されたと報告されています。

筋肥大に重要なのは、やはり必須アミノ酸のようです。

1ポイントアドバイス

グルタミンとアルギニンは身体の様々な機能を担っているため

体内で頻繁に消費されるアミノ酸です。そのため、不足しがちなアミノ酸でもあります。

非必須アミノ酸の中でも、特にこの2つはサプリメントとして単体で摂っている方も多いです。

アルギニンに変わる前の「シトルリン」で摂る方も多いです)

「筋タンパクの合成・分解抑制」「成長ホルモン促進」「免疫力向上」等

筋肉に重要な役割が多いため、トレーニングをしている方にはオススメの栄養素です。

注意点

非必須アミノ酸は体内で作り出せるアミノ酸でもあるため

過剰にサプリメントで摂ろうとしなくても

極端に偏った食事でなければ不足することはまずありません。

調味料でも多く使用されている旨味成分であるグルタミン酸

摂りすぎると手足の痺れ等が出るようですが

あくまで”過剰”に摂らなければ問題はありません。

投稿者プロフィール

Yosuke Honjo
Yosuke Honjo理学療法士
RE-ALL FITNESSの栄養コンシェルジュ兼トレーナー
理学療法士であり『栄養学』に取り憑かれた男。もとは体重49kgのガリガリ。体重を増やすため過食。食道ヘルニアとなり挫折。そこから栄養の道へ進む。現在は10kg以上の増量に成功し、パワーリフティング選手として大会へ出場している。

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