お役立ちアイテム「RM換算表」

Q.これからジムに通います。重りは何KGから始めたらいいですか?

A.RM換算表を使って重量設定を行えるようになりましょう!トレーニングで一生、使います!

 

トレーニングで行う重量を感覚的に決めていませんか?

しかし、その重量は本当に適切に設定できているでしょうか?

・軽すぎて筋肉への刺激になっていない。

・重すぎてフォームが崩れて怪我のリスクが高い。

などの失敗をしないためにも本日のテーマ

RM換算表を使えるようになりトレーニングを安全に効果的に行えるようになってみましょう!

RM換算表

「RM」とは「Repetition Maximum」の略で、最大反復回数のことをいいます。

 

突然ですが以下の例題から何がわかるでしょうか。

例題①)「私はベンチプレス50kgを5回持ち上げられます」

Q.この人は、ベンチプレス50kgを5回持ち上げるのがギリギリだったのか?それとも頑張れば5回以上できたのか?

A.この情報だけではわかりません。

例題②)「私のベンチプレスの5RMは50kgです」

A.この人は、ベンチプレスを5回ギリギリ持ち上げられる(最大反復回数)重量が50kgだということがわかります。

つまり「RM」の最大反復回数とは、ギリギリ出来る回数を指します。

そのため、5回と5RMという表現では意味が違うのでご注意ください。

 

そしてこの最大反復回数がわかると、トレーニングで扱う最適な重量を割り出すことができます

まず以下のRM換算表を保存していただくかコピーして、トレーニングの際に見られる状態にしてください。

RM換算表の使い方(RMがわかる場合)

例題)ベンチプレスの1RMは100kg(1回ギリギリ持ち上げられる重さが100kg)です。この人の推定10RMは何KGでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上図の赤丸をご覧ください。

100%(1RM)が100kgの場合、予想される10RMは75kgだとわかりました。

〚これをもとにトレーニングをしようと思った場合〛

「今日は10RMでトレーニングをしよう!」と思ったら、75kgあたりで行うのが適切ということです(なぜ”あたり“なのかの詳細については後述します)。

 

逆に、10RMが75kgとわかっている場合、その人の推定1RMは100kgということです(実際は3RM程度の重量がわかっていないと、より正確な推定1RMはわかりません。それについても後述します)。

RM換算表の使い方(RMがわからない場合)

初心者の方の場合、トレーニング初期から使用重量の変動が著しく変わるため(グングン筋力が上がる)RM換算表から割り出せる数値が殆ど当てになりません。

「この重量から苦しくなってきたな」

「この重量から最近伸びていないな」

と思うようになるまでRM換算表を意識する必要はあまりないと考えます。

毎週1~2.5kg程度、少しずつ重量を上げていき、フォームが崩れないギリギリ持ち挙げられる重量を探ってみてください。

ギリギリの状態になる頃には「何kgだと何回がギリギリかな」とわかる頃なので、そこから推定RMを導き出してトレーニングの使用重量を決めましょう。

 

例題)「ベンチプレス60kgは8回が限界だった。今日は5回できる重さでトレーニングしたい」

Q.この場合、何kgでトレーニングを行うのが適切でしょうか?

答)65kgあたりが最適な重量です。

使用上の注意点

【注意①】

推定1RM(100%)を割り出したい場合、3RMくらい(多くても5RM)がわかれば、精度の高い推定1RMを出すことができます。

8RM、10RM程度の重量の場合、筋肥大への刺激は強いですが、筋出力を高める刺激(3RMや5RM程度)としてはあまり強くありません。そのため8RMや10RMから、高い筋出力を求められる1~5RMを割り出そうとしても、精度の高い推定RMを出すことはできません。

推定1RMを知りたい場合は2~5RMくらいがわかればおおよその1RMを知ることができます。

 

【注意②】

RMは先述した通りギリギリ持ち上げられる回数を指します。

ギリギリ持ち上げられる回数に挑戦したい場合、そのRM通りの重量で行ってもいいですが、普段のトレーニングとしてRMの値とその回数そのままでトレーニングを行うのは大変危険です。

なぜならギリギリ持ち上げられる重量の場合、フォームが崩れての怪我や、筋肉や神経のオーバーワークや、それによる怪我のリスクが非常に高いからです。

例)

8RMの重量で行うなら4~5回でトレーニング

5RMの重量で行うなら2~3回でトレーニング

3RMの重量で行うなら1回でトレーニング

 

この回数設定は何となく決めたわけではなく「RPE」が関わってきます。

これについてはまたどこかでお話します。

上記の注意点を考慮したうえで、いくつかオススメの重量と回数の設定をご紹介して終わります。

RM換算表を使ったオススメの重量&回数設定

重量が伸びてくるとアセンディングセット(各セットごとに重量が上がっていく)を取り入れていく方が個人的にはオススメですが、重量設定の方法が難しいので、よりシンプルなストレートセット(最初から最後まで重量が変わらない)を今回ご紹介します。

セット数 回数 使用重量
5セット 5回 10RM(75%)~8RM(80%)
3セット 8回 12RM(70%)~10RM(75%)
Ⅰ)3セット

Ⅱ)5セット

Ⅰ)2回

Ⅱ)1回

6RM(85%)~5RM(87.5%)

身体のベースを作り上げていく時は①と②を週ごとに入れ替えてやってみてください。

※初めから飛ばしていくと怪我のリスクが高いので%の低い方(RMが多い方)から徐々に増やしていきましょう!

おまけ

RM換算表を使わずに計算で出す方法ものせておきます!換算表を忘れた時にどうぞ!

 

[係数]

1回→100%/2回→95%/3回→93%/4回→90%/5回→87%/6回→85%/8回→80%/9回→77%/10回→75%/12回→70%

 

【最大反復回数から1RMを求める方法】

使用重量÷係数

 

例題)100kgを5回持ち上げることができました。この方の推定1RMは何kgでしょうか?

100kg÷0.87(85%)=約115kg

A.推定1RM=約115kg

 

【1RMから最大反復回数を求める方法】

1RM×係数

 

例題)115kgを1回持ち上げることができました。この方の推定10RMは何kgでしょうか?

115kg×0.75(75%)=約86kg

A.推定10RM=約86kg

 


 

 

 

 

私事ですが最近、疲れが溜まりに溜まって中々抜けないので

旧友の鍼灸師に針をうってもらいました(^^)

 

 

 

 

 

 

正直、初めは怖かったですが全然痛みもなく

うってもらったところがポカポカして気持ちよかったです!

投稿者プロフィール

Yutaro Masuda
Yutaro Masuda理学療法士
理学療法士として幾多の臨床経験を経て2020年に『RE-ALL FITNESS』を設立。
もともとは体重100kgオーバーの大食漢。腕立ても腹筋も出来ない男がアメリカンフットボールに出会ったことをきっかけにトレーニングを始める。やめてからはパワーリフティングに転向し、トレーニングに明け暮れる2児の父親。