脂質との上手な付き合い方~オメガ3系とオメガ6系~

健康

相反するイメージがありますが

はたして『脂』は身体にとって有害なものなのでしょうか?

『脂』に悪いイメージのある方は是非ご覧ください。

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脂質は身体でどう働く?

脂質は、人の身体の素(もと)』、身体を動かすエネルギーの材料です。

(具体的には細胞の膜・ホルモンの材料など)

 

脂質は何かと悪者にされがちですが

この脂質が身体の中で不足すると

●身体の代謝が上手くいかずに、必要な栄養素が取り込みにくくなる

●身体に溜まった老廃物を排出しにくくなる

などの影響で、身体に様々な不調が出る可能性があります。

 

【具体的な症状】

内臓機能低下・肌荒れ・血管の劣化・疲れやすくなる等

※低質ダイエット中でも

総摂取カロリーの10~20%は脂質から摂ることをオススメします。

 

脂質に良いも悪いもあるの?

脂質にも多くの種類があるため、ここでは簡潔に記載します。

 

【健康に良いとされている脂質】

●魚(特に青魚の缶詰)

●えごま油

●亜麻仁油

●クルミ 等

【健康に悪いとされている脂質】

●牛脂

●ラード(豚)

●パーム油(植物油脂)

●ショートニング(お菓子や菓子パンなど)

●トランス脂肪酸(お菓子や揚げ物など)等

ここでの良い脂質・悪い脂質の差は

●体脂肪として蓄積されやすいかどうか

●体脂肪が蓄積しやすい身体になってしまうかどうか

ということです。

悪い脂質は身体を炎症状態にします。

そうなると代謝が働きにくくなり

身体に不必要なものを排出する力が弱まり

結果として体脂肪が蓄積されやすい状態になります。

 

オリーブオイルは太らない?

“悪い脂質”の話が出ましたが

それでは身体に良い脂のイメージ

『オリーブオイル』はどうでしょうか。

『オリーブオイルはいくら摂っても太らない』

『オリーブオイルは身体に良いから沢山摂っても良い』

と思っている方はいませんか?

これは危険な誤解です。

どんなに脂の形を変えようと脂質は脂質です。摂りすぎれば太ります。

どのような良質な脂質でも消費カロリー以上に摂取すれば

体脂肪として蓄積されます。

食材の選択『オメガ3とオメガ6』

便宜上、身体に良い脂質、悪い脂質と表現しましたが

“悪い脂質”も身体に必要であり、摂る必要があります。

問題なのは、その”悪い脂質”を殆どの方が摂り過ぎなのです。

 

脂質を細かく分類するとオメガ3系オメガ6系に分かれます。

●良い脂質=オメガ3系を多く含む

●悪い脂質=オメガ6系を多く含む

どちらも身体に必要な脂質で

身体の代謝が潤滑に働くにはこれらの割合が

『オメガ3系:オメガ6系=1:2~4』

が最も良いと言われています。

 

しかし、不摂生の方の割合は

『オメガ3系:オメガ6系=1:20』

になっていたりするそうです。

 

“オメガ3系”の摂取量

オススメされているオメガ3系の摂取量に関しては

①魚:3回/週

例)1日3食の場合、1週間の食事回数は27回。そのうち魚を3回食べる。

②えごま油・亜麻仁油

どちらかを4g(小さじ1)/日

※熱しすぎると効果が落ちてしまうため、完成した料理にかける(サラダや、みそ汁 等)

①、②どちらかを行うことがオススメされています。

投稿者プロフィール

Yosuke Honjo
Yosuke Honjo理学療法士
RE-ALL FITNESSの栄養コンシェルジュ兼トレーナー
理学療法士であり『栄養学』に取り憑かれた男。もとは体重49kgのガリガリ。体重を増やすため過食。食道ヘルニアとなり挫折。そこから栄養の道へ進む。現在は10kg以上の増量に成功し、パワーリフティング選手として大会へ出場している。