運動をやめたほうがいい時の”目安”ってありますか?

リハビリテーションでは当たり前のように使われている

土肥・アンダーソンの運動基準

 

これは安全に運動を実施するための1つの指標になります。

・普段から血圧が高い

生活習慣病(メタボリックシンドローム)

・心臓に持病がある(狭心症、不整脈など)

・ご高齢の方

などが個人で運動を管理されている場合は是非、この基準を参考に

安全にトレーニングをしていただければと思います!

血圧計の見方から

土肥・アンダーソンの運動基準を理解するために

“血圧計の見方”を先におさらいします!

「上の血圧」「最高血圧」とよく表現されているのが

“収縮期血圧”です。

「下の血圧」「最低血圧」とよく表現されているのが

“拡張期血圧”です。

【土肥・アンダーソンの運動基準】

今日は運動を休みましょう!

▷じっとしているのに脈拍が《120回/分》もある。

▷“上の血圧”が《200mmHg以上》ある。

▷“下の血圧”が《120mmHg以上》ある。

▷胸(心臓)が痛い。

▷じっとしているのに息が切れたり、動悸がする。

運動が出来てもこの症状があればやめましょう!

▷呼吸が困難になる。

▷めまい、吐き気、胸(心臓)の痛みがある。

▷脈拍が《140回/分》を超えたとき。

▷脈拍を1分間測った時に《10回以上》の脈の乱れがあったとき。

▷”上の血圧”が《40mmHg以上》または”下の血圧”が《20mmHg以上》上昇したとき。

一旦休憩して様子を見ましょう!問題なければ運動再開です!

▷脈拍が《運動前の30%以上》になったとき。

例)安静時脈拍70回

70回×1.3倍=91回以上で一旦休憩

▷脈拍が《120回/分》を超えたとき。

▷脈拍を1分間測った時に《10回以下》の脈の乱れがあったとき。

▷軽い息切れ、動悸がでたとき。

※医療用語を、わかりやすい言葉に改変しています。

※自己管理できる項目だけ抜粋しています。

 

この基準はあくまで”目安”としてご活用ください!

実際に大事なのは、運動前や運動中などに感じる

普段と違う感覚なので、無理せず安全にトレーニングしましょう!

脈拍の測り方

一般的には橈骨動脈から脈拍をとることをオススメします。

橈骨動脈の場所は、手首を曲げると真ん中に

硬い腱の様なものが2本さわれると思います。

そのすぐ横(親指側)にあります。

触れると、橈骨動脈の『ドクン、ドクン』という

拍動が感じれると思います。

脈の乱れがない方は、15秒だけ数えて

その回数に《×4》して1分間の推定脈拍を出してもいいですが

初めて測る方はしっかり1分間脈拍を測って

脈の乱れがないか確認しておきましょう!

血圧計は何を使ったら良い?

一般的な血圧計は『手首に巻くタイプ』

『腕に巻くタイプ』の2種類がありますが

より正確に血圧を測れるタイプ『腕に巻くタイプ』です。

腕に巻くタイプは大きいので、運動のときは邪魔になりますが

正確に血圧を測りたい方はこちらをオススメします。

だいたいの血圧がわかれば良い方や、血圧はそこまで心配ないような方は

『手首に巻くタイプ』のほうが小さくて邪魔にならないのでこちらをオススメします。

さいごに

若い方でも知らずしらずに高血圧になっていて、測るまでわからなかった

なんてこともあるので、一度測ってみることをオススメします(^^)

当ジムでも問診の段階で異常がなくても、運動中の様子などから

必要性があれば血圧や脈拍を測って、お客様の健康管理と

運動中のリスク管理を徹底しています!

また、当ジムでは血液検査やレントゲンの画像のデータなどをもっている場合は

そのデータの持参をお願いしています。

投稿者プロフィール

Yutaro Masuda
Yutaro Masuda理学療法士
理学療法士として幾多の臨床経験を経て2020年に『RE-ALL FITNESS』を設立。
もともとは体重100kgオーバーの大食漢。腕立ても腹筋も出来ない男がアメリカンフットボールに出会ったことをきっかけにトレーニングを始める。やめてからはパワーリフティングに転向し、トレーニングに明け暮れる2児の父親。