筋トレの質を上げる”チョーク”の効果

体操

野球

ボルダリング

 

このスポーツには”ある共通点”があります。

それはプレー前につける”ある物”

それが今回のテーマ

チョークです。

チョークとは

黒板に書く時に使うチョークとは違います。

体操の鉄棒の選手や野球のピッチャー、ボルダリングで登る際などに、手に白い粉をつけているのを見たことはありませんか?

あれが『チョーク』です。

では、選手達はなぜチョークを手のひらにつけて競技を行なうのでしょうか。

チョークの効果

チョークを使う理由、効果としてよく知られているのが”滑り止め”ですが、これは正確には誤りです。

チョークの主材料は炭酸マグネシウムですが、これは吸水性に優れています

(ちなみに黒板に書く時に使うチョークは炭酸カルシウムです)

つまり、チョークの効果は”滑り止め”ではなく、正確には手のひらの”汗とり”です。

その”汗とり”が結果的に滑り止めの効果として出ているわけです。

筋トレとチョーク

筋力トレーニングでチョークを使用したことはありますか?

これは、筆者の主観ですが、競技者(パワーリフティング、ウェイトリフティングなど)がチョークを所持、使用しているのは良く見ますが、それ以外のケースで見たことはありません。

チョークは、手の汗をとることで結果的にバーベルやダンベルなどに対するフリクション(摩擦)が上がります。

フリクションが上がればバーベルやダンベルを安定して把持することができるので、チョークがない時よりも持てる重量が上がりますし、トレーニングに集中できます。

ですが、チョークを使わないで重い重量を持つ方の殆どは、リストストラップやパワーグリップを使用しています。

勿論、これらを使用することのメリットもありますし、筆者も使用します。

ですが、これを使用することのデメリットも理解する必要があります。

それは、握る力(前腕)が鍛えられないこと。

握る力を必要としないウェイト・トレーニングメニューは殆どありません。

しかし、これらのギアは強力に握る力を補助してくれるため、殆ど本人の握る力を必要としません。

ギアを使う人、使わない人、同じトレーニングをして同じ時間行なっているのに効果に大小が出てしまうなら、少しでも得な方を選びますよね。

トレーニングの最初は握る力も元気ですから、ギアは極力使用しないで、疲れが溜まってきた時または高強度・高重量のセットのみギアを使用するのがオススメです。

素手でバーベルやダンベルを握り続けていると手のひらに硬いマメができます。そのため、女性や、人の肌に触れる仕事をされている場合は、積極的にパワーグリップやリストストラップを使用しましょう。

ちなみに筆者はこの硬いマメのせいで子供から「ととの手は硬いからヨシヨシしないで!」と言われたことがあります(-.-;)笑

チョークの種類

①粉末タイプのチョーク

【メリット】

・コスパが良い

・つけてすぐにトレーニングができる

【デメリット】

・粉が飛び散る

・持ち運びし辛い

 

②固形タイプのチョーク

【メリット】

・携行しやすい

・つけてすぐにトレーニングができる

【デメリット】

・粉が飛び散る

・固形だが崩れやすい

 

【1ポイントアドバイス】

乾燥肌の人が、粉・固形タイプのチョークを使うと肌への”ノリが悪い”ことがあります。

その場合は、液体チョークを先につけてから粉チョークをつけてあげると、ノリが良くなります。

 

③液体タイプのチョーク

【メリット】

・粉が殆ど落ちない

・携行しやすい

・チョークの効果のもちが良い

→液体のため、肌の隅々にまでチョークが浸透しやすい

・アルコール成分が入っている

→液体タイプは早く乾燥させるためにアルコール成分が含まれています。アルコールは揮発性が高いので、気化する時に手のひらの温度を下げます。手汗の多い方には特に液体タイプはオススメです。

【デメリット】

・アルコール成分が入っているため、人によっては肌荒れがおきる

・他2つに比べて乾くまでに少し時間がかかる

・飛行機に持ち込めない時があるので没収に注意

この3つのタイプの中で最もオススメするタイプはダントツで液体タイプです。

粉が殆ど落ちないのでジムでの使用はまず断られません。

持ち運びもしやすいですし、フリクションも良いので、この中で買う場合は液体タイプを是非!

チョークの使い方(塗り方)

基本的には手のひらや、手指全体に塗っておけば間違いないです。

ですが、その中でも特にしっかりと塗り込んでおきたい部位をトレーニング種目別にご説明します。

【ベンチプレス(押す種目)・スクワット】

ベンチプレス(押す種目)やスクワットの場合は、指の先と手のひらの真ん中から下側を特にしっかり塗り込むことをオススメします。

『ベンチプレスで背中が台から滑る』『スクワットで担いだバーベルが滑る』などの場合は、背中にチョークを塗ると安定します。

※液体チョークの場合は、塗ってすぐ着ると背中がヒリヒリするので乾いてから着てください。

【デッドリフト・懸垂などの引っ張る種目】

デッドリフトや懸垂などの引っ張る種目の場合は、手指全体と手のひらの真ん中から上側を特にしっかり塗り込むことをオススメします。デッドリフトの場合はそれに加えて、指の外側や爪側も塗ることをオススメしますが、グリップの仕方で変動するので握り方に合わせて塗り込んでください。

【液体チョークの出し方】

液体チョークをドバっと手のひらに出して塗り込むのも問題はないのですが、塗りムラが少し出ることがあるので、塗りたい範囲に対して”点”で出さずに”線”で出すと綺麗にのびます。

ジムでの使用上のルール

ジムで『チョーク』を使用する際には3つのルールを守ってください。

 

①チョークを使っていいか確認する。

チョークの形状がどれであれ、チョークを使えば器具を汚しますし、粉が舞うのでジムを汚します。

ご利用しているジムがチョークを使っても良い場所なのか、スタッフに必ず確認をとりましょう。

(液体タイプ以外は粉が特に飛散るので、基本的に使用不可だと思ってください)

 

②ブラシを携行する。

チョークを使用すると器具に付着します。その付着したチョークを除去しないと器具の錆、劣化に繋がります。

一般的なジムでは、まずブラシが置かれていることはありません。

チョークを使用する場合は、必ず個人でブラシを携行しましょう。

ワイヤーブラシなどのかたい材質のブラシで器具を磨くと傷をつけてしまうため柔らかい材質のブラシをお選びください。ちなみに当ジムでは真鍮製のブラシを使用しています。ホームセンターなどで100円前後で売っています。

最後にタオルなどで拭くことも忘れずに!

※ブラッシングなしでタオルなどで拭くだけだと、一見綺麗になったように見えますが、ローレットの溝にチョークが残っていることがあるので必ずブラッシングもしましょう。

ブラシの携行と併せて、紙袋やジップロックなども持っていきましょう!

チョークをぬって、肌に擦り込む時に粉が落ちたり、飛び散ります。

手に擦り込む時は、必ず持参した袋の中や、チョークボックスがあればその中で行ってください。

③松脂(ロジン)含有のチョークは使用しない。

市販のチョークの中には『松脂(ロジン)』が配合されたものが売られています。

この松脂(ロジン)は、フリクション(摩擦)を上げるので滑り止めとして使うにはもってこいです。

しかし、この松脂(ロジン)は炭酸マグネシウムのようにブラッシングやタオルで拭いたりしても中々落とすことができませんし、これがバーベルの溝に入るともう大変です。

汚れだけで済めばまだましですが、器具の錆や劣化の原因にもなります。

ジムで松脂(ロジン)が配合されたチョークを使用することはやめましょう。

また購入の際には松脂(ロジン)が配合されていないかご注意ください。

おまけ

最後に、ブラッシングの仕方を動画でご説明しておしまいにします!

【動画はコチラ】

競技者関係なく、適材適所でチョークを使い、パフォーマンスを上げて、トレーニングの質をより良くしましょう!

 

 

投稿者プロフィール

Yutaro Masuda
Yutaro Masuda理学療法士
理学療法士として幾多の臨床経験を経て2020年に『RE-ALL FITNESS』を設立。
もともとは体重100kgオーバーの大食漢。腕立ても腹筋も出来ない男がアメリカンフットボールに出会ったことをきっかけにトレーニングを始める。やめてからはパワーリフティングに転向し、トレーニングに明け暮れる2児の父親。