果物の摂り過ぎは危険!?(おまけ:GI値とは?)
ご覧いただきありがとうございます!
前回の投稿で果糖について少しふれましたので、本日のテーマはそれに関連する
「果物ダイエットに潜む危険性」
について一緒に勉強していきましょう!!
1日のスタートはフルーツとヨーグルト、またはオシャレにフルーツスムージーなど
朝食をフルーツ+αで済ませてしまう方、特に女性に多いのではないでしょうか?
当ジムの初回カウンセリングで、朝食によく食べる物を伺うと
フルーツで済ませてしまうお客様も多くいらっしゃいました。
野菜のようなヘルシーなイメージから、フルーツなら沢山食べても太らないと思われがちですが
そこには”大きな落とし穴“が潜んでいます!!!!!!!
“大きな落とし穴“についてのご説明の前に
先に「GI値」を理解していただく必要があります。
GI値とは?
身体の血液中のブドウ糖量を”血糖値“と言います。
血糖値の上昇に合わせて身体は「インスリン」というホルモンを出します。
そのインスリンの出やすさを表したものを、グリセミック・インデックス( GI値)と言います。
“GI値が高い食材は消化が早く”
“GI値が低い食材は消化が遅く腹持ちが良い”
と言われています。
そのため、 “GI値の低いものがダイエットに向いている”と言う意見が多いです。
しかしインスリン自体の役割はエネルギー源となる糖質を身体の器官に取り込みやすくすることです。
また、必要量以上の糖質を摂ると脂肪として蓄えるように働きます。
GI値の低い食品の中にも糖質を多く含む食品があるので
GI値だけを基準にするのは危険です。
[一例]
<高GI値>
▶高糖質:白米
▶低糖質:スイカ/人参
<低GI値>
▶高糖質:パスタ(全粒粉)/春雨/バナナ
▶低糖質:大根/トマト/玉ねぎ
1ポイントアドバイス
GI値の高い低いに関わらず、食事の最初に食物繊維を多く含んだ海草系(わかめやひじき)やゴボウ、コンニャクなどを摂れば
糖質の吸収も緩やかになり、腹持ちもよくなるので、食事量を抑えたいときは野菜を食べ始めに多く摂るようにしましょう!!!!
(食物繊維の量は1食5〜6g摂ればいいと言われています)
さて!GI値について少し理解していただければこれからお話します
本題についても理解が深まると思います!!それではいってみましょう♪
果物ダイエットに潜む危険性
Q.果物はGI値が低いので食べても脂肪になりにくい?
A.全てではないですが果物は脂肪になりやすいです。
先述したとおり、GI値が低いからという理由で”朝食は果物だけ”という方がいます。
この果物ダイエットにはリスクがあるのです。
果物に多く含まれる糖質は”果糖”です。
“インスリンが反応するのはブドウ糖”なので、果糖を多く含んでいてもGI値は低くなります。
しかし果糖は身体の中に蓄えづらく”ブドウ糖よりも脂肪に変換されやすい”です。
また、朝は身体の中のエネルギーがほぼ空の状態です。
この状態が長く続く(朝食を抜く)と摂った栄養を脂肪として蓄えやすい状態になります。
朝、時間がない場合は移動しながらでも食べられる、おにぎり(わかめ、鮭、大葉)などオススメです。
しかし決して果糖が”悪”というわけではありません!
果糖は運動前中後にはエネルギーとして使用されやすいため、脂肪になりづらいです。
また、果糖は集中力を高めるという報告もあります。
投稿者プロフィール
-
RE-ALL FITNESSの栄養コンシェルジュ兼トレーナー
理学療法士であり『栄養学』に取り憑かれた男。もとは体重49kgのガリガリ。体重を増やすため過食。食道ヘルニアとなり挫折。そこから栄養の道へ進む。現在は10kg以上の増量に成功し、パワーリフティング選手として大会へ出場している。
最新の投稿
- 【栄養情報】2024年7月25日減量中の停滞期はなぜ起こる?
- 【栄養情報】2024年6月11日水と食欲の関係
- 【栄養情報】2024年2月1日迷信か?食べてすぐ横になると牛になる
- 【栄養情報】2024年1月26日睡眠の質を高める方法